第3戦:乱戦の中、表彰台まで僅かに手が届かず4位フィニッシュ 「SUPER GT IN KYUSHU 300KM」
 

2014 SUPER GT 第3戦 「SUPER GT IN KYUSHU 300KM」オートポリス

決勝:6月1日(日)コースコンディション:Dry

 

スーパーGT第3戦は全国で30度を超える真夏日を記録する中、大分県のオートポリスに場所を移し開催された。
昨年は最終戦の前に組まれ、冷たい雨のレースとなったが、今シーズンは初夏の開催で快晴と天候に恵まれた。


新規に参戦する外国人ドライバーを中心に、ここでのデータが少ない新型マシンとドライバーの習熟という2つの課題をもって臨んだレースだったが、国内最高峰に参戦するチーム、ドライバーはすぐに適応しコースレコードを更新していく。
 

参加チーム中2番目に重い52kgのウェイトハンデが課せられた37号車KeePer TOM‘S RC Fだが、今シーズンの新規則により(50kgを超えたマシンは燃料リストリクター縮小)実質2kgのウェイト+リストリクターハンデでストレートスピードが抑えられ、昨年までと違った形で予選を戦う。

土曜日の公式練習でハンデを課せられたまま5番手とまずまずのタイムを出した37号車はQ1に伊藤大輔を送り込み、早めのタイムアタック。直後クラッシュしたマシンにより赤旗が振られ、タイムを記録できないマシンがいる中、作戦が功を奏しタイヤを温存しながらのQ2進出に成功する。Q2ではアンドレア・カルダレッリが出走し、ミシュランタイヤを履くGT-R勢の速さが目立つもポイントリーダーの12号車に次ぐ5番手のポジションを獲得した。

 

レース前半:逃げるGT-R、目まぐるしく順位を入替え追うRC F

 

土曜日の予選、日曜朝の走行から変わらず30度を超える猛暑のまま65周のレースにスタートが切られ、各車熱によるタイヤの性能低下を警戒しながら静かなスタートとなる。
 

37号車はスタートドライバーをカルダレッリが務め、前を行く12号車にピッタリつけながら追い抜きの機会を伺う。
つかず離れずの距離を保ちながら9周目には12号車をとらえ4位にポジションをアップ。すぐ前にいる1号車を追い抜く為、同じようにタイミングを見ながら追いかけていく。

 

レースは13周目に差し掛かる頃、6位まで順位を上げてきたチームメイトの36号車を含め4台の集団で3位争いとなる。
ここから4台による激しい順位争いが繰り広げられた。

まずは37号車が1号車の追い抜きにタイミングを掴めず速度が鈍る隙をついて後ろを走る12号車にかわされる、しかし翌周12号車が1号車捉えるのに続いて37号車も1号車をかわし4位へ順位を戻す。その後、36号車に追い抜きを許しスタートポジションの5番手に順位を落とした。直後に36号車がオーバーランをした際に前に出かけるも順位変わらず。各車タイヤカスが付き、タイムが苦しくなってきたか30周目にKeePer TOM‘S RC Fはピットイン、ドライバーを交代し後半戦へ。

 

レース後半:1コーナーで緊急事態発生!レース終盤に混乱が。


3位争いをする12,36号車の2台よりいち早くピットインをしたが、ピットワークでミスがあり5秒近くのタイムを失う。

幸いにも気温が高いお陰かアウトラップからペースを上げて行き、順位はほぼ変わらないまま他のマシンのピットインを待つ。

5周後にピット作業を終えた36号車がコースオフを喫し、順位を入れ替えて4位に。復帰したチームメイトとつながりながら3位を走る12号車を追いかけていく。

そしてレースが落ち着き、大きな混乱もないまま終盤を迎えるかと思われた48周目に1コーナーでGT300クラスのマシンがほぼトップスピードのままタイヤバリアに激突!
減速をしていない為、マシンは跳ね上がりそのまま外側のガードレールも乗り越えフェンス手前のサービスロードに落ちる大クラッシュに。※ドライバーはレース後無事が発表された。

直後SC(セーフティカー)が8周にわたって導入され、残り9周となったところで各車ギャップをリセットした形でレースが再開となる。3番手と10秒以上の差が開いていた37号車だが、残りの周回を背後の36号車と共に3台で白熱した表彰台争いに。
タイムの落ちてきた12号車に、シリーズポイントの差を縮めたい37号車が常に追い抜きを仕掛けて行く展開となり、途中36号車との交錯、GT300クラスと軽い接触もありながら懸命に捉えようとするも、あと一歩僅かに届かず僅差での4位フィニッシュとなった。

伊藤 大輔(ドライバー)

伊藤 大輔(ドライバー)

ハンデがあったにもかかわらず、予選・決勝と良いクルマに仕上げてくれたおかげで、良いレースを戦えた。とはいえ、ライバルをパスする為に、細かなところをもっと詰めていく必要性は感じた。結果的には残念な部分もあるが、こういう厳しい展開の中で、きっちり上位でポイントを獲得していくことが大事だと思う。ライバルが、3戦連続表彰台という結果を残しているので、自分たちも安定した力を発揮して戦っていきたい。

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

素晴らしいレース展開でポイントを稼ぐことができたけれど表彰台を得ることができず残念だ。ほんの少しだけ何かが足りなく感じたし、ピットストップでは他の上位チームより10秒くらいタイムロスしている。レース終盤の大輔は素晴らしい走りを見せてくれて3位を行くGT-Rを攻め立ててくれたことに興奮した。ポイントランキングで2位を維持しているので次のSUGOでもこの調子を維持し、さらに上を目指したい。

小枝 正樹(エンジニア)

小枝 正樹(エンジニア)

両ドライバーが頑張ってくれてポイントリーダーの12号車に挑み続けることができた。しかし、できうる限りのことはやったのにピットストップの際にエアージャッキがタイヤ交換の作業中に下がってしまい10秒くらいロスしてしまうというミスを犯してしまった。頑張ってくれたドライバーには本当に済まないことをしてしまった。SUGOでは良いレースをしたい。

関谷 正徳(チーム監督)

関谷 正徳(チーム監督)

LEXUS勢のトップの4位と、我々トムスはここオートポリスでも手堅いレースをすることができた。チームメイトである36号車との接戦は素晴らしかったし、表彰台を目指しての12号車とのバトルも圧巻だった。結果的に表彰台を得ることはできなかったが貴重なポイントを加算することができた。

 

GT500 RESULT:決勝レース結果

Pos. No. Machine Driver Time&Diff. Laps
1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生/R・クインタレッリ 1:58'46.067 65
2 46 S Road MOLA GT-R 本山 哲/柳田 真孝 5.788 65
3 12 カルソニックIMPUL GT-R 安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ 23.285 65
4 37 KeePer TOM'S RC F 伊藤大輔/A・カルダレッリ 23.649 65
5 36 PETRONAS TOM'S RC F J・ロシター/平川 亮 24.036 65
6 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 小暮 卓史/武藤 英紀 44.576 65
7 18 ウイダー モデューロ NSX 山本 尚貴/J・カール・ベルネ 1Lap 64
8 19 WedsSport ADVAN RC F 脇阪 寿一/関口 雄飛 1Lap 64
9 6 ENEOS SUSTINA RC F 大嶋 和也/国本 雄資 1Lap 64
10 32 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋 大祐/B・バゲット 15Lap 64

 
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