KeePer TOM'S RC Fが昨年に続き、開幕戦優勝を飾る Rd.1 「OKAYAMA 300KM RACE」
 

2015 SUPER GT 第1戦 「OKAYAMA GT 300KM RACE」岡山国際サーキット

決勝:4月5日(日)コースコンディション:Wet

 

4月4日~5日、岡山県美作市の岡山国際サーキットにおいて、2015年スーパーGTシリーズの開幕戦となる第1戦「OKAYAMA GT 300KM RACE」が開催された。

 

《4/4 公式練習》
4月4日午前9時、あいにく岡山サーキットは厚い雲に覆われ、路面はまだ濡れている中で開幕戦の公式練習が始まった。
開幕戦は“ノーハンディキャップ”のガチンコ勝負である。各チームとも、今年のシリーズをどのような状態で戦うか、非常に重要な鍵を握る一戦でもある。


KeePerブルーとホワイトカラーの37号車KeePer TOM'S RC Fはシグナルがブルーに変わると早々とコースインしてコンディションを探る。まず乗り込んだのはアンドレア・カルダレッリ選手。ゆっくりとゆっくりと、まるでマシンとコースの相性を探るかのように滑り出し、タイヤを温めながらマシンの状態を確認していく。状態は良好である。他のLEXUS勢と同様、毎週のように好タイムを刻みながら、マシンを天候、サーキットの状況に合わせるためにピットイン、ピットアウトを繰り返す。
路面も徐々にではあるが乾き始める。23周をアンドレア・カルダレッリが予選に向けたマシンのセットアップに専念。そして今年より#37 KeePer TOM'S RC Fのレギュラードライバーとなった若干21歳の平川亮選手にドライブを交代。タイヤが十分に温まった8周目に1'20"251のタイムをマーク。マシンの状況が良いことを確認し、午後に行われる予選に向けて準備に入る。

 

 

《4/4 予選》

 

スーパーGTの予選はノックアウト予選方式で行われる。つまり15分間の予選で計測されたタイムの上位8位までが次の最終予選に進出できるQ1(予選1)と、決勝レースのスタート順番を決めるQ2(予選2)に分けられる。Q2に進出できなかったマシンはQ1の順位で決勝のスタート順番となるため、まずQ1を通過することが何よりも重要である。

そして、Q1をドライブしたドライバーではなく、もう一人のドライバーがQ2を担当しなければならないという規則になっている。


15時10分。Q1は若いながらもスーパーGT四年目を迎えたアンドレア・カルダレッリがステアリングを握りコースイン。4番手ながら難なくQ1を通過。30分のインターバルを置いて行われたQ2は、昨年、同じTOM'SからスーパーGTデビューは果たしているものの、レギュラードライバーとなったばかりの平川亮がステアリングを握ってコースイン。


タイヤを十分に温めた4周目、平川亮は岡山国際サーキットのコースレコード1'19"404を上回る1'19"008という驚異的なタイムを叩き出し、なおもアタックを続けるもののピットから「タイヤを労わるためにアタック中止」の指令が出される。当然トップタイムである。他のマシンのタイムを注視するものの、タイムは伸びていかない。平川亮、してやったり。レギュラードライバーデビューの平川亮が何とポールポジションを獲得したのである。

 

4/5 決勝》


今日も朝から降ったり止んだりの雨模様の中、14時33分過ぎ、いよいよ開幕第一戦82周のレースはスタートが切られた。スタートドライバーはアンドレア・カルダレッリ。


アンドレアはポールポジションの強みを活かして快調な走行を続け、9周目には2番手となっていた1号車NISSAN GT-Rを5"21も離して快走を続けるものの、雨が上り徐々に乾き始め、生乾きの路面に強いミシュランタイヤを履く1号車は周回毎にタイム差を縮めながら追い上げてくる。


17周目、1号車に交わされて2番手となる。しかし22周目、1号車にマシントラブルが発生して急激にスピードダウン。#37 KeePer TOM'S RC Fは再びトップに返り咲くものの、15号車と100号車のHonda NSXが迫っている。乾き始めた路面ではNSX勢も速く、24周目15号車に、25周目100号車に交わされ3番手まで順位を落とすこととなってしまう。


レースの中盤に差し掛かった40周目前後から各マシンのピットインが始まり、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を終えていよいよ後半に入る。#37 KeePer TOM'S RC Fは41周終了時点でピットイン。アンドレア・カルダレッリから平川亮にバトンタッチ。平川亮は5番手でコースに復帰するものの追い上げてくる100号車の前でコースイン。実質のトップである。しかし、NSX勢は乾き始めた路面での速さが際立っている。48周目、100号車に交わされ2番手となる。そのタイム差も徐々に開きつつある。このままレースは終わってしまうのか。ピット内にも重い空気が流れ始めたかと思いきや雨が降り始め、路面が完全に濡れてきた。100号車とのタイム差が徐々に詰まってくる。100号車はマシンがふらつき始めている。70周目、KeePer TOM'S RC Fが100号車を交わして再びトップに躍り出る。100号車とのタイム差は開く一方である。77周終了時点では24"78、残り3周となる79周目には39"35差まで開く。ピットから「平川、無理するな。タイム差があるからスピードを落とせ」という指示があるにもかかわらず、平川は手を緩めることなく責め続け、2位100号車に何と42秒もの大差をつけて優勝のチェッカーフラッグを受けた。
#37 KeePer TOM'S RC Fは2年連続開幕戦優勝。若干21歳の平川亮にとってはもちろんスーパーGT初優勝であると同時に、ポールtoウィンを飾った。岡山国際サーキットスーパーGTコースレコード樹立、ポールポジションの獲得、スーパーGTレギュラードライバーデビュー優勝。見事である。ここに新たなヒーローが誕生し、平川 亮は歴史に名を刻んだ。

 

  アンドレア・カルダレッリ

  「スタートでミディアムコンパウンドのレインタイヤを装着、序盤でリードを奪えたが次第にコース上の水が少なくなってペースが落ちてしまった。2台に抜かれても自分のペースをキープして 41周走って亮(平川)にクルマを託した。彼は素晴らしい走りで 2位をキープし、そして、雨が増して我々は強さを発揮した。
2年連続開幕戦を優勝できて最高にうれしい。」
 
  平川亮
  「勝利を目指してペースを保つことに集中しました。トップのマシンよりも自分の方が雨の量が増したときに速く走れました。昨日はポールポジションを獲得出来てうれしかったけれど、今はまだ優勝の実感がわかない状態です。速いマシンを用意してくれたチームと最初のスティントで頑張ってくれたアンドレア(カルダレッリ)に感謝します。
今シーズンずっとこの調子で行きたいです。」


 

 

 

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