灼熱の鈴鹿、重要な1戦で5位入賞を果たす。 Rd.5 42nd INTERNATIONAL Pokka Sapporo 1000km
 

2013 SUPER GT 第5戦「42nd INTERNATIONAL Pokka Sapporo 1000km」鈴鹿サーキット

決勝:8月18日(日)コースコンディション:Dry

 

今年で42回目を迎えるスーパーGT第5戦インターナショナル ポッカ サッポロ1000km。
他のレースと比べ、実に3倍もの距離を走る真夏の祭典。
マシンにもドライバーにも厳しいこのレースは毎年予想外の展開を繰り広げる。また、入賞者にはボーナスポイントが付加されることからシリーズランキングにも影響する重要なレースであり、各チームとも一層勝ちにこだわりこの週末を迎えた。

 

この大会でもメインスタンドのLEXUS KeePer TOM'Sピット正面にはKeePer応援席が設けられ、後半戦へ向けた注目のビックレースを多くのファンが、その行方を見守る。
スタート前のスケジュールの合間をぬってKeePer TOM'S両ドライバーと監督も駆けつけ、このあと6時間におよぶ長丁場のレースへ向けた意気込みを語った。

 

前日の予選、セットアップに苦しんだKeePer TOM'S 37号車は今季初めてQ1に伊藤大輔を送り出し、Q2トップ8進出を確実とする為に万全を期して臨む。他のチームも例年にない暑さのせいか同様の戦略を取るチームが散見された。
結果チームはQ2進出を無事に果たし、7位のポジションを獲得。翌日の決勝をまずまずの順位からスタートする。

 

レース序盤:伊藤が上位進出を狙い、レースを作る

PPを獲得したMOTUL GT-Rは後続をけん制しながらメインストレートを加速していき、レーススタート!
KeePer TOM'Sは7位をキープしたまま、クリーンなスタートを決める。
この鈴鹿ではピットイン4回、3スティント担当するドライバーも出るため、ここでの走りが重要となる。

順調なスタートを切った伊藤は時折抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げ、上位を伺うに十分なギャップをキープする。ピットインの前には順位を一つ上げ6位でカルダレッリに最初のバトンを繋ぐ。


 

 

レース中盤:カルダレッリ、運命のピットインへ

33周目に他車に先駆けピットに入りドライバー交代を行ったKeePer TOM'Sは各車ピット作業の間に順位を上げ5位で2スティント目の周回を重ねる。

 

一度は順位を落とした23号車がタイヤを使い切る猛烈な勢いで追い上げてくるが、カルダレッリも粘りの走りを見せて順位をキープする。
64周目をむかえ、ピットクルーがにわかに慌ただしくなる中、1部のマシンがピットへ向かう。

 

?KeePer TOM'Sも準備を終え、ピットインのタイミングを伺っていた直後にGT300クラスのマシンが突然のバースト、マシンの左側から火の手があがる。このトラブルによりSCが導入され、レース展開を左右する運命のピットタイミングを迎えることになる。

 

 

メインストレート上にGT300,GT500のマシンが整列させられる事になるが、このタイミングでまずは数台がピットイン。KeePer TOM'Sを始めトップ勢は整列後のSCラン中にピットインを行う。トムス勢は同時ピットとなり少しのミスも重なり暫定8位まで順位を落とす。再スタート時には後方にいたGT-R2台が30秒以上の大差をつけてトップ2へ浮上。
実はこの2台はSCがは入る直前にピットインを済ませていたチームだった。

?しかし、混乱はまだ終わらず。KeePer TOM'SがGT300クラスの大渋滞を抜けようと懸命に走る中トップの1号車にペナルティストップの表示。彼らはピットインの出来ないギリギリのタイミングでピットインを行ってしまった。
続いてSCによる整列の間にピットインを行った数台のマシンにもペナルティが次々に出され、トップ23号車の一人旅、次いでKeePer TOM'Sを含めたSCラン中にピットインを行ったマシンが続く。

最後までこのSC導入による混乱がレースの結果を左右することになった。

 

レース後半:レースも終盤戦、そしてチェッカーへ

SCラン終了後の混乱から落ち着きを取り戻した後半戦。
4位から8位までの5台による上位争いが激化し、その中でKeePer TOM'Sは7位を走行しながら追い抜きのチャンスを狙う。


わずかなギャップを保ちながらも膠着状態が続き、最後のピットが近づいて来たタイミングで前を走る数台がペナルティ、コースオフがあり5位まで順位を上げる。

レースは18号車が怒濤の追い上げでトップを走る23号車を捉えチェッカーへ。
KeePer TOM'Sは3位を走行しているマシンのペースが上がらない隙をついて表彰台を狙うものの、差が縮まったり広がったりという状態に苦戦しながらマシンを5位入賞でチェッカーへ導いた。

予選での苦しい状況から決勝での力強い走りでシリーズランキングも中盤まで回復し、次戦富士へ向けてより一層力が入る週末となった。

伊藤 大輔(ドライバー)

伊藤 大輔(ドライバー)

本当にタフなレースだった。チームががんばってマシンを良くしてくれたけれど、予選よりは良くなっているもののアンダーステアは消えていなかった。アンドレア(カルダレッリ)と共にフロントタイヤの摩耗に気をつけながらできる限り攻めた。マシンはパーフェクトではなかったので、正直言ってこれほどのレースを展開できるとは思っていなかったから5 位でポイントを獲得できたことは嬉しい。アンダーステアをなぜ消すことが出来なかったのか徹底究明して次戦に備える必要がある。

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

大輔(伊藤)が良いスタートを切ってくれた。マシンはパーフェクトではなかったけれど、今年最長のレースを楽しむことができた。セッション毎にマシンの調子も良くなり、レース中盤に差し掛かった自分の二回目のスティントでは最も調子は良かったが完全ではなかった。次戦に向けて問題の根本を解決する必要がある。

小枝 正樹(エンジニア)

小枝 正樹(エンジニア)

セッション毎にセットアップを変更することで少しずつ良くはなっていったが、週末を通してアンダーステア問題を改善することができなかった。このことに対して大輔(伊藤)とアンドレア(カルダレッリ)には申し訳ないことをしてしまった。ドライバー達は酷いアンダーステアにもかかわらず、走りで上手く合わせてくれた上にタイヤを上手く使ってくれた。再度、マシンをチェックして36号車との違いを分析します。

関谷 正徳(チーム監督)

関谷 正徳(チーム監督)

37号車は初日の練習走行から決勝のレースまでアンダーステアに悩まされ、そして苦しみながら入賞を果たしてくれた。アンダーステアを解消するべくエンジニアもスタッフもがんばり、決勝中にマシンの状態は良くなったけれど完璧ではなかった。大輔(伊藤)とアンドレア(カルダレッリ)ががんばって5位まで順位をアップしてフィニッシュしたことは素晴らしい技術を身につけていると言って良い。次戦ではより良い結果を目指したい。

 

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GT500 RESULT:決勝レース結果

Pos. No. Machine Driver Time&Diff. Laps
1 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴/F・マコヴィッキィ 5:55'04.565 173
2 23 MOTUL AUTECH GT-R 柳田 真孝/R・クインタレッリ 14.801 173
3 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴/J・ロシター 51.556 173
4 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田 次生/JP・デ・オリベイラ 55.064 173
5 37 KeePer TOM’S SC430 伊藤大輔/A・カルダレッリ 59.906 173
6 19 WedsSport ADVAN SC430 荒 聖治/A・クート 1'21.913 173
7 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大/金石 年弘 1'38.252 173
8 1 REITO MOLA GT-R 本山 哲/関口 雄飛 1'54.429 173
9 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪 寿一/石浦 宏明 1Lap 172
10 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也/小暮 卓史 1Lap 172