第7戦:マシンバランスに苦しみ、決勝は9位完走 Rd.7 「SUPER GT IN KYUSHU 300KM」
 

2013 SUPER GT 第7戦 「SUPER GT IN KYUSHU 300KM」オートポリス

決勝:10月6日(日)コースコンディション:Dry→Halfwet

 

台風の上陸予想の週末も、直前にわずかに逸れて無事開催されることとなったスーパーGT第7戦。
しかし、初日は濃霧の為、フリー走行・公式予選ともに中止になるという波乱含みの週末となる。

 

土曜日の予選が中止になったことで、日曜日に予定されていた朝のフリー走行時間に25分だけの一発予選、午後に予定通り決勝を行うという1DAY開催が決定したこの日、KeePer TOM'Sは予選を伊藤大輔が担当し7位のポジションを獲得する。
普段の予選では走行時間の終盤に1度だけ走りタイムを出すマシンが多い中、今回のレースは悪天候で走行時間が確保できなかった為、予選時間開始と共に各車一斉に走り出しマシンチェックを兼ねた走行を重ねる。

 

予選の後にはサーキットサファリが開催され、バスの中からコースを走るマシンを眺めることが出来るというイベントが開催されたが、この時間にも限界走行はできないものの貴重な走行時間となりオートポリスの経験が少ないドライバーなどが精力的に走行を続けていた。

 

 

レース前半:激しいオーバーステアに苦しみながらレースを戦う

朝の予選を7位で終えたKeePer TOM'Sは一つでもよい順位を狙うべくカルダレッリが前半のドライブを担当する。
現地に入ってから殆ど走行をすることが出来ていないカルダレッリだが、しっかりとした走行イメージを持ってスタートへ向かう。


風が強く、路面温度が下がりタイヤのグリップ力が弱い中レースはクリーンなスタートとなりオープニングラップへ。
KeePer TOM'Sは後ろから良いスタートを決めたマシンにかわされ8位にポジションダウンをする。


5周後には前を走るマシンを抜き7位にポジションを回復。しかし、この後KeePer TOM'Sは激しいアンダーステア(マシンが曲がらず、加速が鈍る)に悩まされることとなり、GT300クラスのマシンと難しいコースコンディションでの混乱もあり10位までポジションを下げ、順位回復を狙い27周目にピットへ向かう。

 

 

レース後半:更に変わるマシンバランス、終盤には雨も降りだす

ピットに入ってきたKeePer TOM'Sのマシンはドライバーを伊藤大輔に交代。一時順位を落とす。
その後、各マシンともピットへ入り落ち着いた頃には順位はピットイン時の10位へ戻る。

果敢にドライブをし、ポジションアップを狙う伊藤だが34周目にはスピンをしたマシンがコース復帰をする際にKeePer TOM'Sの前でコースをふさぐ形となり、間一髪よけることが出来たもののマシンはコースアウトを喫し、トラブルがあるか不安を抱えながら走行を続けることになる。



着実に走り、なんとか8位までポジションを上げた伊藤だが、タイヤの摩耗に加えコースに大量に発生したタイヤカスの為か前半と違いマシンはオーバーステア(マシンが曲がりすぎてしまいスライドする)と戦うことになる。

心配されていたマシントラブルはなく走り続けたものの、オーバーステアのためかペースが思うようにあげられない。
必死のドライブで大きなペースダウンはすることなく安定したタイムで走り続けたKeePer TOM'Sだが、終盤に降り出した雨もあり、その後は大きな順位変動なく9位完走。シリーズポイントを獲得という結果となる。

レースはチームメイトの36号車が残り3周での逆転劇で優勝を飾り、マシンの速さに期待を持って最終戦もてぎへ向かう。

伊藤 大輔(ドライバー)

伊藤 大輔(ドライバー)

大変なレースだった。スタートをアンドレア(カルダレッリ)が担当したが、彼はグリッドへ向かう前の15 分しかスリックタイヤでのドライブできなかったため、今回のレースにおけるスリックタイヤの特性を掴めないままのレースとなって苦しい展開を余儀なくされた。自分のスティントも大変だった。自分の場合はアンドレア(カルダレッリ)のアンダーステアとは違い、タイヤ滓を拾ってしまうとハンドリングが強いオーバーステアに変わってしまい、それがまたもの凄く大変な走行だった。

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

5 周目くらいからドライビングがとても難しくなった。それが周回を重ねるごとに酷くなりコースオフしないようにがんばるだけだった。スタートの順位を守ることは不可能で10 位まで落ちてしまったが、大輔(伊藤)はその状況に耐えてマシンをゴールさせてくれた。

小枝 正樹(エンジニア)

小枝 正樹(エンジニア)

オートポリスでは、予選、決勝ともに苦しい展開だった。セッティングがなかなか決まらなく、ドライバー達を苦しめる結果となって済まないことをしてしまったが、2 ポイントを獲得してくれた。苦しかった原因ははっきりしていて、タイヤ滓を拾ってしまうとハンドリングが変わってしまうということで、原因がはっきりしているだけに最終戦のもてぎの前にセッティングを再考しなくてはならない。

関谷 正徳(チーム監督)

関谷 正徳(チーム監督)

大変なドライビングを強いてしまってドライバー達には申し訳ないことをしてしまった。午前に予選、午後に決勝という時間も無く慌ただしい一日だった。時間が無かったという言い訳はしたくないが、うまくセットアップできずレース中にハンドリングが大きく変化してしまった。もてぎでは予選、決勝でも好成績を望みたい。

 

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GT500 RESULT:決勝レース結果

Pos. No. Machine Driver Time&Diff. Laps
1 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴/J・ロシター 1:55'03.613 65
2 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/平手 晃平 2.622 65
3 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大/金石 年弘 2.811 65
4 1 REITO MOLA GT-R 本山 哲/関口 雄飛 11.227 65
5 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴F.マコヴィッキィ 11.841 65
6 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信/M・クルム 12.326 65
7 39 DENSO KOBELCO SC430 脇坂 寿一/石浦 宏明 12.735 65
8 23 MOTUL AUTECH GT-R 柳田 真孝/R・クインタレッリ 24.134 65
9 37 KeePer TOM'S SC430 伊藤大輔/A・カルダレッリ 24.474 65
10 32 Epson HSV-010 道上 龍/中嶋 大祐 46.935 65