第8戦:シーズン最終戦は諦めない走りで、6位入賞 Rd.8 「MOTEGI GT 250km RACE」
 

2013 SUPER GT 第8戦 「MOTEGI GT 250km RACE」ツインリンクもてぎ

決勝:11月3日(日)コースコンディション:Dry

 

1年間戦ってきた2013年スーパーGTもいよいよ最終戦。
急激に気温が下がり、冬の入り口が見え始めた週末、実に8台のマシンがチャンピオンの権利を持ったままレースを戦う。

 

最終戦は各車ここまで積み上げたウェイトハンデを下ろし、開幕戦と同じ真っさらな状態でのガチンコ勝負となる。
迎えた土曜日の予選を、抜きどころの少ないもてぎでは予選順位が重要となる為、これまで好結果を生んできたQ1を伊藤が走り、Q2でカルダレッリがタイムを出しに行くという作戦をとる。
ハード側のタイヤをチョイスしたチームは、気温が低下したことも重なりグリップ不足に苦しみなんとかQ1を8位で通過する。
チャンピオン争いをしているチームがQ1敗退するなど荒れた予選となるが、Q2でも順位を一つあげ7位という予選結果を得る。
 

決勝当日の朝は霧模様。午前フリー走行が走れるのか心配されたが無事に行われることとなり、最終戦らしくサーキットまでの道路も早い時間から混雑するなど来場者は朝からチャンピオンの行方を待つ。

 

レース前半:タイヤのグリップが得られず我慢の走行が続く


午前のフリー走行で予選のグリップ不足を解消すべくマシンの調整を図ったKeePer TOM'S SC430 37号車だが、思うような感触を得られずタイヤの動作温度が狙ったように動かない。

前半を担当したカルダレッリだが後続を抑えることが難しい状況で、オープニングラップでは数台のマシンに先行を許し10番手。
背後にはシリーズ2位から逆転チャンピオンのかかる僚友の36号車がつけ、序盤から先頭を追いかける為に37号車をかわしていく。


11番手を走るカルダレッリだが、徐々にマシンを落ちつけつつ我慢の走りを続ける。
10周を過ぎたころから僅かずつギャップを縮め、途中タイムを落とした1台を抜き10番手に。
20周目には次々とGT500クラスのマシンがピットに入り始め、23周目にKeePer TOM'Sも他のマシンに続いてピットイン。

 

 

レース後半:続く我慢の走行も最終戦にふさわしい走りを見せる


伊藤大輔にドライバー交代したKeePer TOM'Sは、ピットイン時と同じく10番手でコースに復帰。
翌周には100号車のトラブルによるピットインで9番手へポジションをアップ。さらに3周後、18号車を追い抜き8番手まで上がる。

徐々に前との差を詰めていくKeePer TOM'Sはレース中盤に前を走る23号車をかわし7番手となり、35周過ぎについに中段争いトップの12号車へ追いつく。


ここから10周にわたり12号車、37号車、18号車の3台で激しい6位争いを繰り広げる。
残り5周、前を走る12号車のパンクにより6番手となる。先頭を追いかける体制に入るが、先頭グループとのギャップが大きく広がっており、直後を走る18号車の強いプッシュを受けるKeePer TOM'Sはなんとか追撃を振り切り6位入賞で最終戦を締めくくる。

 

このレース、トップ6台中5台がレクサス勢となる強さを見せ、シーズンチャンピオンの行方は同じくSC430を駆る38号車が獲得することとなった。

今年チームを移籍、トムスチームによるサポート体制となった
KeePer TOM'Sは2013年をシーズン8位、表彰台2度獲得という大きな成長を果たした。まずはシリーズ終了、スプリント決戦が待つJAF GPへ向かう。
 

伊藤 大輔(ドライバー)

伊藤 大輔(ドライバー)

6位でフィニッシュできたが、この週末はマシンのバランスを良くするために悩み苦しんだ。アンドレア(カルダレッリ)の情報を基に柔らかめのタイヤを装着してコースインしたので、自分としてはバトルを楽しみながら順位をアップすることができた。そのタイヤチョイスでマシンのバランスは良くなった。37号車も勝てる力を身には着けてきてはいるがその目標に至るにはあとちょっと何かが足りない。これまでの経験がそのプラスになればと期待している。

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

アンドレア・カルダレッリ(ドライバー)

硬めのタイヤでスタートを切ったのだけれどレースの最初はとても苦しかった。他のマシンとバトルを展開することもできずにマシンをコース上に留めておくので精一杯だった。タイヤが温まってからは少し良くなったがそれまでに時間がかかり過ぎた。チームに無線で大輔(伊藤)さんにはソフト目のタイヤが良いと連絡した。彼(伊藤大輔)は素晴らしい走りをしてくれたしレースを楽しめたと思う。

小枝 正樹(エンジニア)

小枝 正樹(エンジニア)

決勝の前半は苦しい展開となりアンドレア(カルダレッリ)には申し訳ないことをしてしまった。今週末のもてぎではもっとタイヤと路面温度とのマッチングを考えなければならなかったと反省している。後半はソフトタイヤを履いた大輔(伊藤)が速さを見せてくれたのが救いだった。年間を通じて良いバランスのマシンを維持する判断が難し かった。

関谷 正徳(チーム監督)

関谷 正徳(チーム監督)

37号車は予選に於いてはまずまずの結果を出していたのだが決勝では苦しい展開となってしまった。最終的にソフトタイヤへ交換するという打開策を獲ることができたが、皮肉にもこの週末でベストなバランスとなった。このセットアップを望んでいたにもかかわらず予選でこれを見つけ出すことができなかった。勝利へ向けて最大限の努力をこれからも続け、来シーズンはチャンピオン獲得を狙いたい。

 

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GT500 RESULT:決勝レース結果

Pos. No. Machine Driver Time&Diff. Laps
1 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也/国本 雄資 1:35'34.873 53
2 17 KEIHIN HSV-010 塚越 広大/金石 年弘 11.640 53
3 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/平手 晃平 32.220 53
4 39 DENSO KOBELCO SC430 脇坂 寿一/石浦 宏明 33.293 53
5 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴/J・ロシター 33.405 53
6 37 KeePer TOM'S SC430 伊藤大輔/A・カルダレッリ 43.352 53
7 18 ウイダー モデューロ HSV-010 山本 尚貴F.マコヴィッキィ 43.980 53
8 23 MOTUL AUTECH GT-R 柳田 真孝/R・クインタレッリ 46.982 53
9 24 D'station ADVAN GT-R 安田 裕信/M・クルム 47.690 53
10 19 WedsSport ADVAN SC430 荒 聖治/A・クート 57.947 53